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2021/06/21
- 屋根の劣化について
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屋根の劣化について屋根材毎にご説明いたします。
・陶器瓦ほとんど劣化しない屋根材ですが、漆喰のやり直し、瓦の積み直しなどが20年程度で必要になります。漆喰は雨水を吸収・乾燥することの繰り返しで脆くなり、棟瓦のズレを引き起こします。また、地震や強風などで年々瓦がズレてしまい、雨水を内部に侵入させてしまう原因になるため、積み直しでズレを直す必要があります。
・化粧スレートセメントが主成分でできており、水に弱いです。新品時には工場塗装されていますが、紫外線により塗装が劣化し、築10年程度で割れてきます。割れが発生する前に塗装工事を行うことが望ましいです。
・金属屋根防水性能が低下すると、錆びてきます。放置してしまうと、腐食が進行し、穴が空き雨漏れを引き起こします。錆びる前に防水塗装を行う必要があります。屋根の劣化が進行してからのメンテナンスとなる方が多いです。理由は、屋根は普段生活していて確認しないのと、外壁が傷んでからのメンテナンスとなるからです。
屋根と外壁では、屋根の方が太陽の紫外線から受けるダメージは大きいため、劣化が比較的早くなります。しかし外壁の方が目につくため、外壁が劣化してからのメンテナンスとなり、結果として屋根の劣化はかなり進行している場合が多いです。
また、屋根の劣化は雨漏りを引き起こし、雨漏りしてしまうと住宅の内部構造の腐食を招きます。以上のことから、屋根の劣化には最新の注意を払い、定期的な点検、早めのメンテナンスを行うことをオススメいたします。